本日からしばらく、弊社の日本酒の味わいについてご紹介していきます。
創業当初は「旭若松」という銘柄と「月吉野」という銘柄の2本立てだったそう。
現在は「月吉野」と「つきよしの」の2銘柄をメインに展開しています。
両方読み方は同じですが、原材料の違いでデザインを分けています。
「月吉野」は伝統を引きついだ銘柄。
原材料に醸造アルコールを用いてやや辛口・すっきり系の味わいを特徴としています。
普通酒・本醸造・大吟醸の3種類がございます。
「つきよしの」は2014年から始めた銘柄。
原材料は米のみを使用し、時代に合わせて味を変化させていく、新しさを特徴としています。
味わいは甘口から辛口まで幅広く、種類によって味も香りも異なります。
今回は、つきよしの 純米吟醸生原酒をご紹介します。
味わいも熟度も今の季節がおススメの商品です。
【飲んでもらった感想はコチラ】
香り高め
フルーティー
メロン香
マスカット か 熟成したパイナップル のような香り
甘口だけど舌に残らないキレのよさ
女性が好きそうな味
フレッシュ!
おつまみなくてもお酒単体で楽しめる
口当たりさわやか
甘い→舌の上でちりちりする→酸味が走る→切れよし
しっかり冷やしてから飲むのがおすすめ
【お酒誕生の経緯】
このお酒は、飛び道具(わかりやすく、市場で好まれやすいタイプのお酒)として作ったのがきっかけでした。
私が蔵に戻ってすぐ、1本目に造るお酒は自分の好きなタイプを作ろうと思い、冷でも燗でも楽しめる含み香のある食中酒、を目指して仕込みをしました。(つきよしの特別純米原酒です)
翌年タイプの違うお酒をさらに数種類作ろう、と思って考えたうちの1つが、このお酒です。
飲用温度や飲用シーンでいえば、特別純米原酒が赤ワインであれば、こちらの純米吟醸生原酒は白ワイン的な立場です。
最初は14%のアルコール低め、かつ香りを華やかに・飲みやすい味をイメージして日本酒が苦手な人でも飲めるようにと思って作っていました。
作り方も超低温発酵を攻めていたので、大吟醸並みの品温経過と粕歩合でした。
お米は美山錦の高精白で(しかも麹も上手に造れていなかった)、攻めすぎた造り方だと米が全く溶けず香りも思うように出なかったので、新酒では味がのらず、当初は半年近く熟成させてから出荷をしていました。
5年たった今では、課題だった美山錦特有の苦みはかなり減らすことができ、作り方も少しづつ改良し、新酒から夏の時期まで楽しめる味のお酒にすることができました。
弊社の全種類のお酒をきき酒してみても、わかりやすい香りの良さと甘みを持っています。
【造り中の小話】
こちらのお酒は、低温発酵のために必ず極寒期に仕込みます(1月~2月)。
酒母を作って、仕込んでから発酵10日前後で、発酵中にパイナップルとメロンの香りがします。蔵に入った瞬間にわかるくらい、強い香りです(醪後期に消えて行ってしまうのですが)。なので、仕込んでいて楽しいお酒でもあります。フルーティーな香りをそのまま瓶に閉じ込めることができたらなぁと思っています。
ラベルは青い花のデザインにし、フレッシュ感・爽快感を意識しました。
今は緑色の瓶なのですが、来年からは瓶の色を瑠璃色にしようかな~と検討中です。
商品について詳細・ご購入はコチラ
次回はつきよしの 特別純米原酒について ご紹介します。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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