
杜氏ご挨拶
2016年から若林醸造で杜氏をしております、若林真実と申します。
若林家の次女として1987年に生まれ、一度進学・就職で地元を離れた後、2013年に帰郷しました。
蔵のある塩田平は山に囲まれ、ため池が多い米どころ。信州の鎌倉と呼ばれるほど寺社仏閣が多く、上田市内から別所温泉を繋ぐローカル電車も走っています。晴天率の高い上田地域では、農作物が良く育ち、当社商品の原材料である酒米や果物は地元産にこだわって使用しています。
古く美しいもの、歴史のあるものに私は魅力を感じます。蔵は創業当時の建造物そのままを使用し、立派な梁が見える天井は高く、壁は土壁。心臓部でもある麹室は杉材がメイン。創業から120年以上経つ古い蔵ではありますが、色んな酒を生み出すこの蔵には、先人の知恵がたっぷり詰まっています。
醸している日本酒1つ1つに思いや背景があり、味のコンセプトもそれぞれ。時代に合った味わいを目指して、日々試行錯誤をし改良を重ねています。お食事の時間が楽しくなるような、人に喜んでもらえるお酒を造るべく努力しています。
杜氏になるまで
2010年3月
青山学院大学 文学部英米文学科 卒業。
在学中に参加したアメリカ合衆国ワシントン州シアトルへの研修の間に、日本文化や実家の酒蔵の価値を知る。
2014年6月
独立行政法人 酒類総合研究所にて、酒類醸造講習を受講・修了。
2013年4月
旅行代理店、婦人服メーカー生産管理職勤務を経て、長野県上田市に帰郷。
同年秋より、信州銘醸株式会社で酒造りの基礎を学ぶ。
2015年-2016年
長野県工業技術総合センターにて、酒造技能士養成講座を受講・修了。
2016年3月
信州銘醸での酒造りを卒業。
2016年10月
若林醸造で杜氏として酒造りを始める。(約50年ぶりの自醸復活)