杜氏さん、Parisへ行く
- 月吉野 若林醸造

- 4 時間前
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6月24日から7日間、フランス パリへ出張して参りました。

目的は、新しいブランドのPOPUPイベントへの参加と、現地視察です。
昨年の秋頃に新しい出会いがあり、そのチームと日本酒業界の今や今後を共有し、日本文化の価値を再定義したい、という話になりました。
話はトントンと進み、2025醸造年度の酒で、それを形にすることができました。
新しいブランドの名前は、MAMAといいます。
空間を表す「間」
関係性を表す「あいだ」
そして、事物のありのままを表す「まま」
日本文化の美しさを”そのまま”届けるレーベルです。
下記にインスタグラムのアカウントがあります。
日本酒は、 海外においてまだ限定されたコンテクストでしか消費されておらず、
その「文化としての豊かさ」は充分に伝わりきっていません。
そのことからMAMAは活動の第一弾として、 フランス発の概念であるSavoir-Faire (芸術としての技術)に着目し 、
「Savoir-Faireに立脚した日本酒のラグジュアリーカテゴリーを海外市場で確立する」ことにチャレンジします。
若林醸造としては、高級レーベルの制作に初めてチャレンジをし、
中身の日本酒を担当させていただきました。
というわけでパリのど真ん中で3日間限定のイベントを開催し、
それに参加すべく渡仏いたしました。

大変幸運なことに、そのタイミングで観測史上最高温度の熱波がフランス全土を覆い、
(しかもパリはクーラー普及率が25%!お店に冷房がない!!)
暑い暑い1週間を過ごして参りました。
イベント自体は、Fashion Weekに合わせて開催したのもあり、大盛況でした!
多くの人に自分たちの造った日本酒を飲んでいただき、
いろんな感想をいただくことができました。
(忙しすぎて、イベント中の写真は全く撮れず…。)
イベントにお越しいただいたお客様は、日本酒が好き!という層というよりは、
パリ人
ファッションが好きな人
レストランに勤めている人
ソムリエ
日本や日本文化が好きな人
在仏日本人
Fashion Weekでたまたまパリに来ている観光客
などなど・・・
本当に様々でした。
日本酒を初めて飲んだ!という人も中にはいて、
「こんなにフルーティーなの!?」
「すべて米からできているの?信じられない!」
などなど、衝撃を受けておりました。
その人にとって初めての日本酒体験を提供することができ、大変光栄でした。
ある人は、
「Beautiful」
と表現してくださり、とても嬉しかったのと、表現の素敵さに感動しました。
いろんな人と接していて感じたのが、飲んだ後のコメントや表現の仕方の豊富さ。
ワイン文化の国ならではなのか、国民性なのか、言葉がすらすら出てくるのが特徴的だな~と思いました。
中でも一番斬新だったコメントは、
「エレクトリックな味だね!」です。(どんな味・・・?)
もうひとつ感じたのが、飲んだ酒の味を「どんな食べ物に合うか」をすぐに考え、それをみんなで話し出すところ。
味わい云々よりも、食べ物の話を多くしていたような印象でした。
イベントの合間に、レストランや流通業者の方とお話する機会を得ることができました。
他にも、フランスのアルコール市場の状況についてお話を伺うことができたり、
日本酒の流通の仕組みや、どんな酒が好まれるかなど、
非常に学びの多い毎日でした。
合間の時間には、パリの町中を歩くことができました。
パリの人々の真似をして屋外で食事をしたり、
朝早く起きてセーヌ川付近へ散歩へ行ったり、
たくさんいるパリの鳩を観察したり、
石畳を歩いて靴を壊したり、
日焼けしたり、
汗だくになり1日に何回も部屋へ戻って着替えたり、
夜中に部屋で一人でお味噌汁を飲んだり、
マリーアントワネットに思いを馳せたり、
あっというまの1週間でした。
普段得ることのできない機会を、たくさんいただきました。
価値の高いものの人への伝えかたであったり、
それを提供するに値する環境や、伝える人物の振る舞い、言葉遣いなど、
ラグジュアリー産業の国ならではの文化に接することができました。
来月から今期の酒造りが始まります。
自分たちの造っているものに、自信と誇りを持って販売していこうと思います!
そして、
さらに良いものを造ることができるよう、引き続き努力を続けます。



