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執筆者の写真月吉野 若林醸造

やっと折り返し地点。

3月になりました。

分かりやすく気候が暖かく春めいてきて、地表を見ると春の訪れを感じます。





上田市は日中15度まで気温が上がる日もあり、0度を下回る日が少なくなってきました。

でも、蔵の中は5度前後で安定しています。

冬は0度付近でしたので暖かくはなりましたが、寒さをキープできるのは建物の造りのおかげです。


昨日純米大吟醸の3本目を搾り、全て経過も良く順調に発酵し終えたのでほっとしています。

蔵の外は春が来ているというのに、酒造りはやっと折り返し地点。

5月まで仕込みは続きます。



まだ酒造りをしているにも関わらず、次の酒造りの醸造計画もしています。

理由は、米農家さんが田植えに向けて種籾の手配をしなければならないからです。


次の酒造りで、チャレンジしたい事がまず1つ。

それは、

全て長野県産の米で酒を造ること。


今までは、最高級のお酒を造る原料である「山田錦」は、兵庫県から仕入れていました。

気候も環境も山田錦に適した地域から、お米の等級は特等や1等を使って仕込んできました。

ですが、昨年各種鑑評会で受賞できた事で自信が付いたので、地元で栽培した山田錦で高級酒を造る挑戦をしたいと思います!

栽培をお願いする農家さんは、つきよしのの原料を既に作ってくれている方ですが、山田錦を作るのは初めてとのこと。ただ、既に高品質の酒米を提供してくださっているので、特に心配はしていません。

どんな米になるか楽しみです。



2つめは、

蔵元限定商品を造ること。


お陰様でつきよしのの売れ行きが年々良くなっており、特に生酒は春先に在庫がなくなることが多発しています。

蔵までお買い物に来て下さった方に、通年提供できる少し高級な日本酒があればなぁ・・・と思っていたのと、せっかく長野県産の山田錦を作ってもらうので、そのお米を使って純米吟醸クラスのお酒で蔵元限定酒を造ってみようと思います。

ラベルは既に出来上がっているので、酒の味をどんな風にするかを秋までに考えたいと思います。



他にも蔵の設備を整えたり、移動したり、工事したりとやらなければならないことはたくさんありますが、今季の酒造りが無事に完了するまではそちらに集中したいと思います。




最後にお知らせです。


3月12日、NHKBSプレミアムの「六角精児の飲み鉄本線・日本旅」の番組内で、若林醸造が登場します!!!

六角さんと対面でお話しながら、新酒を飲んであれこれコメントしてくれる場面が放映されますので、是非ご覧になってください。

3種類試飲して頂きましたが、何度も味を確認しながらあれこれ呟いているのがとても楽しかったです。

公式ページの放送予定に掲載されるのは、3月5日頃だと思われます。





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