仕込蔵を冷蔵化しました
- 月吉野 若林醸造

- 8月25日
- 読了時間: 2分
温暖化に対応するべく、仕込み蔵を冷蔵化しました。

例年10月から5月頃まで酒造りをしているのですが、シーズンの最初と最後の数か月は蔵の中の温度が高く、吟醸造りをするときに非常に苦労をしていました。
特に10月から12月に向かって気温が下がるスピードが年々遅くなり、3月の上旬には温かくなってきてしまうため、寒い環境で酒造りできる期間が短いのがネックでした。
私どもの蔵は明治期に建てたそのままの建物で、室内の温度が外気の影響を受けます。
しかも自然放冷で蒸米を仕込んでいるため、気温が高い日の仕込みはいつも苦労していて、発酵期間中もいかに温度を抑えるかをいつもいつも考えていました。
温暖化の流れは今後止まることはないでしょうし、建築資材費の高騰もあるので、今年工事に踏み切ることにしました。
仕込蔵のBEFORE AFTERを少しお見せします。





本日動作確認をして、引渡しとなりました。
急いで掃除をして、9月から今期の酒造りが始まります。
(せっかく冷蔵化したからたくさん作って売らなければ・・・)
この工事によって大量生産に踏み切るわけではなく、今の造り方を変えずにもう少し生産量を増やすこととなります。
ですので、小さな蔵であることに変わりはありませんが、「つきよしのの価値を上げる」ことを目標に引き続き頑張ります!
来年以降、蔵見学プランを復活させる予定ですので、完成した蔵の中をお見せできる状況になりましたらご案内させていただきます。
現在秋のお酒として「つきよしの 月見に一杯」を発売しております。
秋の夜長に常温やぬる燗でしっぽり楽しむお酒です。
長野はまだまだ蒸し暑く、ぬる燗で飲みたいな~という気持ちにはなかなかなりませんが、そんなお酒です。
来月は、「つきよしの 萌黄 火入れ」の発売がございます。
こちらのお酒、先日味見しました。
このお酒も、常温~燗が美味しくなりそうな味わいです。
最初は冷やして飲んでみましたが、イマイチでした。
新酒は11月から発売予定です。
新しい蔵で造る初しぼりはどんな味になるか、楽しみにしていてください!!


