先週、会社の皆で皆造祝いをしました。
感染対策をしながらの食事会でしたので全員手酌でしたが、造ったお酒を飲みながら美味しい料理を堪能。
場所は、別所温泉にある上松や様で行いました。
ほっとしたのも束の間で、来年度の酒造りに向けて既に構想を練っております。
当社は4月には酒造りの大半を終え、次の酒造りが10月頃から始まります。ただ、原料の稲は5月にはすでに田植えを終えている…ということは、3月には生産者へ来年度の原料を発注→生産者は種もみを手配し、育苗を始めなければなりません。
つまり、当年の酒造りをしながら来年度の製造計画をし、見込みで原材料を発注しなければなりません。余らないように、かといって不足しないよう用意しなければいけないので、中々大変です。
ここで、令和4年度の酒造りに先立ち、2点ご案内がございます。
まず、当社商品の価格改定についてご案内いたします。
昨今の物価上昇の影響で、酒造関係の資材や原材料も値上げの嵐です。今日案内が来て、2週間後から値上げ、なんてところもあります。
日本酒造りには、米や水だけでなくボイラーの燃料となる重油や、電気の使用が必須ですし、コストとして他にも瓶、王冠、ラベル、梱包資材である段ボール、緩衝材などがあります。これら全てが値上げになるので、当社商品も価格改定を予定し現在見直し中です。
商品価格自体を1から見直すものもあれば、使用する資材を減らして現状価格をキープ、という商品もあるかと思います。後者の部分で現在考えているのは、「従来まで行っていた生酒のUVカットバッグの使用を廃止する」案です。
生酒に関しては透明瓶にこだわって瓶詰めしているため、店頭に陳列する際照明が直射されてしまうのを避けたかったのですが、買ったらすぐに飲み切ってしまう方が多い事や、そもそも商品に光を当てないように管理されている酒屋さんや飲食店さんの多い事を鑑み、このような決断に至りました。
ラベルも変更して素敵になったため、遮るものがない方が見た目が良い、とのお声も頂きました。
透明瓶をやめればこんな悩みは生まれないのですが、新酒の時期に液体の色や澱が見える透明瓶のお酒を飲むのが私は好きなので、色はこのままで行きたいと考えています。
価格改定は、10月1日からの実施を予定しています。店舗・オンラインショップ共に変更となりますので、決まり次第ご案内申し上げます。
もう1点は、新しいお酒についてです。
私が杜氏になってから、毎年新しいお酒を造る挑戦を続けています。チャレンジ商品というやつです。
令和3年度のチャレンジは「つきよしの 赤 無濾過生原酒」でした。
ありがたいことに、チャレンジした商品は全て定番化していくため、考える方としても嬉しいし楽しいです。
で、令和4年度はどんなお酒を造ろうか…と悩んでおります。
今浮かんでいるのは、
金紋錦にチャレンジしようか
アル添酒の美味しいやつってどんな感じかな…
カルピスみたいな低アルのお酒って需要あるのか?
おりがらみじゃなくて「にごり酒」やってみようかな
こんなところです。
ある酒屋さんからは、「吟醸規格のすっきりさをもつ辛口が欲しい」とリクエストされています。
ブログを読んでくださっている皆様の中で、つきよしのでこんな味があったら飲んでみたい!という方がいらっしゃいましたら、是非コメントしてくださいませ。
必ず実現するとは約束できませんが、もしその案でいこう!となったら、アドバイスをくれた方へ出来上がった新酒をお送りします。
蔵のある塩田平は、田圃に水が入り始め、夜寝る頃にはカエルの合唱が聞こえてきます。
陽気もやっと暖かくなってきたので、蔵の敷地内にはハクセキレイや雀、キジバト、燕、ムクドリなどいろいろな鳥が飛びまわっています。
朝明るくなると鳥の声がたくさんするので、勝手に目が覚めて丁度よいです。
梅雨の季節になるまで、もう少し晴れの日が続いてほしいものです。
昨今の原材料費や輸送費値上げに纏わる価格改定は止む無しです。
※中にはどう考えても便乗値上げというものもありますが。。。
カルピスの様な低アルのお酒、いいですね。我が子はお酒が弱いですが「ほろよい」のような低アルのお酒は口にすることがありますので、お酒に弱い方々には十分需要はあるかと思います。
※真の酒好きからの受けはなんとも言えませんが。💦