郷土の酒月吉野 若林醸造5月13日3 分5月に皆造しました今季の酒を全て無事に作り終えることができました。 これを酒蔵用語で「皆造(かいぞう)」と言います。 10月から始まった酒造りでしたが、今年は諸事情で長引いて5月まで造っていました。製造量は例年通りの数量でしたが、今まで小仕込みだった純米大吟醸酒を増産できたり、輸出用の清酒を大幅に増産できたり、逆にコロナの影響で消費量がガクンと減ってしまった本醸造や普通酒を減産したり、今後の生産体系を見直すきっかけになる年でした。 また、生酒の製造については限定生産を増やし、全体の量としては例年より少し量を減らし、夏前に全て売り切ってしまう計画で製造しました。理由は、酒質的に生で熟成させるよりも、旬の時期にフレッシュな状態で飲んでもらいたいと考えたためです。ありがたい事にご好評を頂き、今日現在で生酒の蔵在庫がなくなってしまったため、来期は増産する予定です。 当社の生産規模はというと、約150石とかなり小さいです。目と手をかけて1本1本造ることができるため、楽しく丁寧に酒造りできる状況です。 毎年品質が向上していることをお酒を通して伝えられるよう、引き続き頑張ります